網膜静脈分枝閉塞症に伴う視力障害の治療薬
2014年6月11日、バイエル ヘルスケア社は欧州医薬品庁(EMA)に対し、アフリベルセプト硝子体内注射液(以下、アフリベルセプト)の承認申請をおこなったことを発表した。
今回適応を申請されたのは網膜静脈分枝閉塞症に伴う黄斑浮腫による視力障害。これを対象とした第3相臨床試験の良好な結果に基づいてとなる。
ヨーロッパにおいて、同剤は既に滲出型加齢黄斑変性および網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫による視力障害については承認販売(ブランド名:アイリーア)されている。また糖尿病黄斑浮腫の治療薬としても承認申請済みで、今回の申請はEUでは4つ目のものとなる。
(画像はニュースリリースより)
血管内皮増殖因子受容体への結合および活性化を阻害
網膜静脈分枝閉塞症は、網膜の主要な血管から枝分かれした静脈の1つまたは複数が閉塞して血管内皮増殖因子が分泌され、網膜浮腫を起こす。比較的よくみられる網膜血管障害であり、視力障害の重大な原因となっている。
アフリベルセプトは血管内皮増殖因子の一種であるVEGF-Aと胎盤成長因子に結合することにより、血管内皮増殖因子受容体への結合および活性化を阻害できる。

バイエル、アフリベルセプト硝子体内注射液についてEUで4つ目の適応承認申請を提出
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/2014/