前駆期・軽度・中等度のアルツハイマー病が対象
2014年6月18日、協和発酵キリン株式会社は欧州で抗アミロイドβペプチド抗体「KHK6640」の第1相臨床試験を開始すると発表した。
「KHK6640」は同社がイムナス・ファーマ株式会社より2009年に独占的開発、製造、販売等の権利を取得している。今回の試験は前駆期・軽度・中等度のアルツハイマー病を対象疾患としてベルギー規制当局に提出したClinical Trial Applicationが認められてのものだ。
試験の実施場所は欧州5カ国が予定されており、試験のデザインはプラセボ対照、二重盲検、無作為化、多国籍多施設共同試験、単回・反復投与。主要評価項目には安全性及び忍容性が設定されている。
(画像は協和発酵キリン ホームページより)
抗アミロイドβペプチドの病的凝集体と選択的に結合するモノクローナル抗体
「KHK6640」はアルツハイマー病発症の主要な原因とされている抗アミロイドβペプチドの病的凝集体と選択的に結合するモノクローナル抗体だ。その投与により、アルツハイマー病の進行抑制が期待されている。

アルツハイマー病を対象としたKHK6640の欧州第I相試験開始
http://www.kyowa-kirin.co.jp/news_releases/