選択的SGLT阻害剤新発売2
興和株式会社(以下、興和)は選択的SGLT2阻害剤「デベルザ(R)錠」20mg(一般名:トホグリフロジン水和物)に関して2014年5月23日付けで新発売したことを発表した。
デベルザ
「デベルザ(R)錠」は中外製薬株式会社が創製した選択的ナトリウム・グルコース共輸送体2:(sodium-glucose cotransporter 2: SGLT2)阻害剤である。
腎尿細管の中でグルコースが再吸収されることを阻害することで血液中に存在する過剰な糖を尿中に排出させ、血糖を低下させる役割をもつ薬剤だ。
デベルザ(R)錠は国内で行った2型糖尿病患者を対象にした第3相臨床試験で血糖コントロールの指標であるHbA1c値が統計上でも確実な低下と忍容性が確認された。
また、腎尿細管におけるグルコースの再吸収にはSGLT1とSGLT2が大きく関わっているが、SGLT2は腎臓に特異的に見られ、グルコース再吸収の大部分を担うと考えられているため、デベルザ(R)錠は、特に、SGTL2に対して高い選択性を追求して創製されている。
興和は「デベルザ(R)」が新規に発売されることによって今までとは違った作用秩序をもつ2型糖尿病患者治療剤を取り扱うこととなり、より多くの患者に糖尿病治療薬の選択肢を提供したいという。

興和株式会社ニュースリリース
http://www.kowa.co.jp/news/2014/press140523.pdf