ノバルティスがATSで報告
2014年5月21日、ノバルティス ファーマ株式会社はQUANTIFY試験における健康関連QOL改善、呼吸機能改善において「ウルティブロ ブリーズヘラー」(一般名:グリコピロニウム/インダカテロール50/110μg)がそれぞれ良好な結果を示したと米国胸部疾患学会国際会議(ATS)で発表した。
これらの結果は長時間作用性抗コリン薬(LAMA)である「チオトロピウム18μg」と長時間作用性β2刺激薬(LABA)である「ホルモテロール12μg」の併用に対して出たものだ。
QUANTIFY試験には900名を超える中等症から重症の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者が参加。彼らを1日1回「ウルティブロ ブリーズヘラー」を吸入した群と1日1回「チオトロピウム」、1日2回「ホルモテロール」を併用して吸入した群に分け、26週時の息切れと健康関連QOL(治験実施計画書に合致した解析集団)を調査した。その結果、前者が臨床的に意味のある改善を示したという。
(画像はノバルティス ファーマ株式会社 ホームページより)
約2億1千万人が罹患するCOPD
COPDは現在、全世界で約2億1千万人が罹患している。致死的な進行性疾患であり、息切れを引き起こす症状は患者に大きな負担を強いるため、QOLの低下を招く。
「ウルティブロ ブリーズヘラー」は成人のCOPDの諸症状を緩和する維持療法として承認を取得している。

「ウルティブロ ブリーズヘラー」、チオトロピウムとホルモテロール併用療法に対する良好な結果をATSで発表
http://www.novartis.co.jp/news/2014/pr20140521_02.html