タンパク質の糖鎖へガラクトースを付加
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、糖転移酵素 「1,4-Galactosyltransferase, rec(1,4-ガラクトース転移酵素)」を、5月22日に発売した。
同製品は、バイオ医薬品製造において、タンパク質の糖鎖へガラクトースを付加する糖転移酵素。動物由来の原料を使用していないため、BSEの危険性がなく、グラム単位での供給も可能だという。
生物由来の物質から産生されるバイオ医薬品
バイオ医薬品は、タンパク質や生物由来の物質から有効成分が産生されている。微生物や動物細胞に、薬となるタンパク質の遺伝子を組み込み増殖させることで、大量に生産することが可能だ。
特に動物細胞の場合、タンパク質には糖鎖が結合しており、糖鎖を構成している糖の種類・長さにより効果が異なる。切断や付加による糖鎖の修飾により、薬効の増強が期待できる。
動物由来の原料を使用せず
今回、発売された「1,4-Galactosyltransferase, rec」は、タンパク質の糖鎖にガラクトースを付加する、糖転移酵素。製造にあたって動物由来の原料を使用していないため、BSEの危険性がない。また、グラム単位でも供給が可能であり、顧客の要望を取り入れたカスタム化の相談にも応じるという。
同社は、同製品の発売により、糖転移酵素をはじめとする糖鎖工学原料のラインアップを拡充、バイオ医薬品の製造に貢献を続けるとしている。

糖転移酵素「1,4-Galactosyltransferase, rec(1,4-ガラクトース転移酵素)」発売のお知らせ - プレスリリース
http://www.roche-diagnostics.jp/news/14/