主要冠動脈イベント、低減せず
グラクソ・スミスクライン(GSK)は、Lp-PLA2阻害剤darapladibの有効性を評価する2つ目の第3相試験において、成人の急性冠症候群の患者を対象としたSOLID-TIMI 52試験の主要結果を発表した。
急性冠症候群は、心臓への血流が突然低下する状態や疾患を表す医学用語。同試験において、主要冠動脈イベントの低減という主要評価項目は達成しなかったという。
36ヵ国から患者13000名以上が参加
SOLID-TIMI 52は、冠動脈性心疾患におけるdarapladibを評価する2つの第3相試験のうち、2つ目の試験。
試験は、マサチューセッツ州ボストンのBrigham and Women's病院、TIMI試験グループの主導で行われた。急性冠症候群から30日以内の患者13000名以上が、36ヵ国から参加。その長期治療としてdarapladibが評価された。
結果、標準治療に追加して投与されたdarapladibは、プラセボと比較して、主要冠動脈イベントの低減という主要評価項目を達成しなかった。
現在、データの詳細な解析を実施中
同社は、Darapladibの総合的な安全性プロファイルに重大な懸念はなく、既に報告されている第3相試験、STABILITY試験の安全性データと同程度だとしている。また現在、データの詳細な解析を実施中だという。
Darapladibによる治療を承認または認可している国は、現在のところない。

GSK、急性冠症候群の患者を対象にしたdarapladibの第III相試験で主要評価項目を達成せず - プレスリリース
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