良好な忍容性と有効性を示す
ベーリンガーインゲルハイムは、「チオトロピウムレスピマット」が中等症から重症の日本人喘息患者において、良好な忍容性と有効性を示す新たな第3相試験(CadenTinA-asthma試験)結果を発表した。この発表は、サンディエゴで開催された2014年度米国胸部学会(ATS 2014)において、行われている。
日本人喘息患者でも安全性と有効性が示された
CadenTinA-asthma試験は、チオトロピウムレスピマット5ugおよび2.5ugの2用量投与群とプラセボ投与群を対照として本邦で実施された、無作為化二重盲検並行群間比較試験。投与期間は52週間で、285人の中等症から重症の喘息患者が登録され、264人が治療を終了した。平均年齢は44.5歳、61.8%が女性だった。
結果、中用量の吸入ステロイド薬と長時間作用性β刺激薬の併用治療、またはステロイド薬の単独治療を受けてもなおコントロール不十分な喘息患者におけるチオトロピウム レスピマットの長期投与の安全性と有効性が、日本人喘息患者でも示されたという。
喘息患者の新たな治療選択肢に
現在の治療選択肢をもってしてもなお、喘息患者の少なくとも40%は、コントロールが不十分だ。喘息増悪のリスクが高まることがある。
同社は、今回発表した試験結果が、チオトロピウムレスピマットが喘息患者への追加治療薬として新たな治療選択肢になり得ることを示すとしている。

ATS 2014 日本人喘息患者を対象にした第3相試験において、チオトロピウム レスピマットが有効性を示す - プレスリリース
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