独自に創製・開発中のα4インテグリン阻害剤
味の素製薬株式会社は、α4インテグリン阻害剤「AJM300」の潰瘍性大腸炎における臨床前期第2相試験結果を、米国シカゴで開催された米国消化器病週間のジョイント・プレジデンシャル・プレナリーセッションにおいて発表した。AJM300は、同社が独自に創製・開発中のα4インテグリン阻害剤。
リンパ球の接着・浸潤を防ぐ
炎症性腸疾患の病勢には、炎症部位への過剰なリンパ球浸潤が関係するといわれている。AJM300は、炎症部分へのリンパ球の接着・浸潤を防ぐ機序を持つため、やはりリンパ球浸潤が関係するといわれる潰瘍性大腸炎への治療効果が期待されている。
同社は、既存薬にない新たなメカニズムの薬剤・AJM300を提供することで、治療法の選択肢の幅を広げることができると考えている。また、AJM300は経口剤であるため、患者のQOL向上にも貢献できるとしている。
「ひとを見つめる創薬」を実現
米国消化器病週間(Digestive Disease Week 2014)は、5月3日から6日まで米国シカゴにおいて開催された。AJM300の試験結果発表はジョイント・プレジデンシャル・プレナリーセッションにおいて行われ、試験目的・試験デザイン・対象者・主要評価項目・結果などが発表された。
同社は 「これからも消化器疾患領域のスペシャリティファーマ」を目指し、「ひとを見つめる創薬」を実現するとしている。

経口α4インテグリン阻害剤AJM300の潰瘍性大腸炎における臨床前期第2相試験治験結果発表について - プレスリリース
https://www.ajinomoto-seiyaku.co.jp/newsrelease/