第66回アメリカ神経学会で発表も
ノバルティスは、再発寛解型多発性硬化症(RRMS)の治療薬「ジレニア」のEUにおける適応拡大について、欧州医薬品委員会(CHMP)から承認勧告を受けたと、発表した。
また、第66回アメリカ神経学会(AAN)において、同剤のMS患者への有効性を裏付けるデータの発表が行われた。
適応が拡大される
「ジレニア」は、多発性硬化症(MS)における疾患活動性の4つの主要な指標、すなわち臨床的再発率・身体的障害の進行・MRI病変数・脳容積減少に、横断的に作用する。今のところ、同疾患に対する唯一の疾患修飾性治療薬(DMT)の経口剤となる。
同剤は現在のEUにおいて、インターフェロンの治療で効果を示さない患者、または急速進行する重度MSを有する成人患者を対象として、適応が承認されている。しかし今回の勧告により、少なくとも1剤のDMTによる治療を受けて効果を示さない成人患者にも適応が拡大される。
一貫した有効性が認められた
ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催されたAANの年次総会では、「ジレニア」のMS患者への有効性を裏付けるデータの発表が行われた。
MSを対象としたFREEDOMS試験およびFREEDOMS2試験の新たな統合解析が示され、臨床的再発率・身体的障害の進行・MRI病変数・脳容積減少に対する同剤の一貫した有効性が認められたという。

「ジレニア」のEUにおける適応拡大をCHMPが承認勧告 - プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/