製薬業界ニュース
2025年07月29日(火)
 製薬業界ニュース

日本老年医学会、高齢者の虚弱を表す用語「フレイル」を発表

新着ニュース30件






























日本老年医学会、高齢者の虚弱を表す用語「フレイル」を発表

このエントリーをはてなブックマークに追加
身体的・精神的・社会的問題を包括する概念
日本老年医学会は、2014年5月13日、高齢者の“虚弱”を表す用語として「フレイル」を使用することを学会ホームページに発表した。

現在の日本では、65歳以上の高齢者が全人口の2割を占める超高齢社会を迎えており、それに伴って要介護状態の高齢者数が増加している。今後、75歳以上の後期高齢者の増加が見込まれるが、こうした人の多くは、突然、健康な状態から要介護状態へ陥るのではなく、“Frailty(虚弱)”という中間的な段階を経て、徐々に要介護状態へ移行していくと考えられる。

“虚弱”という言葉からは生活機能障害や筋力低下などの身体的な問題が連想されるが、それだけでなく、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、また独居や経済的困窮などの社会的問題を含む包括的な概念である。

老年医学の分野では、病態生理だけでなく、診断、介護予防の観点から、近年、“Frailty”の重要性がクローズアップされている。しかし、医療・介護専門職にはほとんど認識されておらず、介護予防や臨床での適切な対応の障壁となっていることから、広く周知することが必要とされてきた。

フレイル
「フレイル」の周知により高齢者のQOL向上が期待される
Frailtyは「虚弱」と訳されることが多いが、この訳語では“加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態”という印象が強い。しかし、Frailtyには適切な介入により再び健常な状態に戻るという可逆性が包含されている。そこで同学会では、Frailtyの認知度を上げるためのワーキンググループを設け、日本語訳を検討。その結果、「虚弱」に代わり「フレイル」を使用することとした。

同学会は「高齢者の医療介護に携わるすべての専門職が、食事や運動によるフレイルの一次、二次予防の重要性を認識すべきである。このような活動を介して、高齢者のQOLの向上を図ることが可能となり、介護に関わる費用の減少が期待できる」としている。


外部リンク

フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント(日本老年医学会)
http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20140513_01_01.pdf
Amazon.co.jp : フレイル に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->