新たなカテゴリーの酸分泌抑制薬
2014年5月7日、武田薬品工業株式会社は、酸関連疾患治療薬ボノプラザンの消化性潰瘍治療剤タケプロン(一般名:ランソプラゾール)に対する非劣性が、5つの第III相試験で認められたと発表した。
ボノプラザンは新たなカテゴリーの酸分泌抑制薬。胃壁細胞のプロトンポンプを阻害することで、投与早期から強力な酸分泌効果が持続するとされる。
「米国消化器病週間」において発表
今回の第III相試験の結果は、2014年5月3日~6日に米国で開催されている米国消化器病週間においてポスター発表された。それぞれの試験において、逆流性食道炎患者(2試験)または胃潰瘍・十二指腸潰瘍患者(3試験)をボノプラザン群とタケプロン群にランダム化し、両剤の有効性と安全性を比較。その結果、すべての試験において、タケプロンに対するボノプラザンの非劣性が示された。
同社は、2014年2月に本剤の製造販売承認を申請。「今後も消化器疾患領域のさらなる治療成績向上を目指し、より多くの患者さんの医療ニーズに応えられるよう、取り組む」とコメントしている。

2014年米国消化器病週間における酸関連疾患治療薬ボノプラザンフマル酸塩の最新試験データの発表について(武田薬品工業株式会社)
http://www.takeda.co.jp/news/2014/20140507_6461.html