CYRAMZA(一般名:Ramucirumab)の承認を取得
2014年4月21日、イーライリリー・アンド・カンパニーはCYRAMZA(一般名:Ramucirumab)の承認を米国食品医薬品局(FDA)より取得した。
同剤は、フッ化ピリミジン系薬剤またはプラチナ製剤を含む化学療法実施中または実施後に増悪が認められた進行もしくは転移性胃癌または胃食道接合部腺癌患者に対する治療薬として、FDAから最初に承認された薬となる。
今回の承認は、上記の患者を対象にしたREGARD試験(国際共同第3相無作為化プラセボ対照二重盲検試験)の結果に基づくものとなる。この試験の結果、CYRAMZA投与群はプラセボ投与群と比較して患者の全生存期間の中央値が37%延長した。
(画像はイーライリリー・アンド・カンパニー ホームページより)
治療が難しい進行胃癌
胃癌は世界で5番目に多いがん腫であり、2012年に世界で約100万人が胃癌と診断され、約72万人が死亡している。
進行すると、血流を介して移動し、肝臓や肺や骨などの他の臓器に広がっていく。リンパ節への転移や遠隔転移の可能性が非常に高くなり、腹膜播種によるがん性腹膜炎をしばしば起こす。

リリーのCYRAMZA(RAMUCIRUMAB)、化学療法施行後の進行胃癌に対してFDAが最初に承認した治療薬となる
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/