喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)の適用
2014年4月29日、テバファーマスーティカル・インダストリーズ・リミテッドは欧州委員会から、同社が開発した吸入ステロイド剤と長時間作動型吸入β2刺激剤の配合剤「DuoResp Spiromax」の販売承認を受けたと発表した。
同剤は喘息あるいは慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者が、吸入ステロイド剤「ブデソニド」と長時間作動型吸入β2刺激剤「ホルモテロールフマル酸塩水和物」を併用する際に処方される。新しいマルチ用量乾燥粉末吸入器を採用することで、この二つの組み合わせ(FDX)を一定用量で投与することが可能になる。
欧米では2014年内に、同剤とマルチ用量乾燥粉末吸入器の有効性を比較する2つの後期臨床試験の結果が出る予定だ。
(画像はテバ製薬ホームページより)
患者の治療アドヒアランス向上の可能性
喘息およびCOPDの治療においては、吸入器に不慣れなせいで投薬量が不十分となり治療の効果が薄くなる問題が指摘されている。
吸入ステロイドと長時間作動型吸入β2刺激剤の配合剤を一定用量で吸入できるデバイスが登場することにより、患者が治療方針を的確に守れる可能性を高められると期待されている。

テバ、喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)の適用でDuoResp Spiromaxが欧州医薬品庁(EMA)より承認取得
http://www.teva-seiyaku.com/news/2014/pdf/0512.pdf