国際的な臨床開発・販売で連携
2014年5月6日、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.(以下、MSD)は、「アデムパス(リオシグアト)」を含む可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)モジュレーター製品の販促、開発においてバイエル社と国際的な臨床開発で連携することを発表した。
「アデムパス」は慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者への投与が初めて承認された唯一の治療薬だ。現在アメリカとヨーロッパでは肺動脈高血圧症(PAH)とCTEPHの治療薬として、また日本ではCTEPHの治療薬として販売されている。両社は今回の連携によるコストや利益を均等配分し、共同の開発販売戦略を導入していく。
今回の連携にはvericiguat(BAY102)の臨床開発、バイエル社が開発中の他の早期開発段階のsGC剤の選択権も含まれている。MSDも同様に早期開発段階のsGC剤を提供する。
(画像はMSDのホームページより)
コンシューマー・ケア事業をバイエル社に売却
同日、MSDのコンシューマー・ケア事業を142億ドルでバイエル社に売却することについても最終合意がなされた。これによりバイエル社はクラリチン、Afrin、コパトーンといった商品の国際商標や処方医薬品を含むMSDの既存OTC事業を取得することになる。
MSDは売却により得られる80億~90億ドルの税引き後利益を、他の事業分野に活用していくとしている。

コンシューマー・ケア事業をバイエル社に142億ドルで売却することを発表 心血管疾患の新たな治療薬の販促・開発で世界的に連携 連携に関連し、10億ドルを先行でバイエル社に支払い
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/