膵がんの新規マーカー
2014年4月24日、株式会社トランスジェニックは、中国での膵がん診断薬の開発を目的とした同社の抗体使用に関して、中国の遼寧MEDI Biotechnology社と独占ライセンス契約を締結したと発表した。
膵がん患者では、プロリン水酸化修飾α-フィブリノーゲンが健康な人と比べて有意に上昇しているとされる。プロリン水酸化修飾α-フィブリノーゲンは、膵がん診断に有望とされる新規腫瘍マーカー。トランスジェニック社は独自の技術を用いてこれに対する抗体を作成し、膵がんマーカーとして開発した。
中国での膵がん診断薬を共同開発
日本と同様、中国においても悪性腫瘍が死因の第一位となっている。1年間の罹患者数は312万人、死亡者は270万人にのぼり、早期発見が必要とされている。
今回の契約により、両社は膵がんマーカー抗体を用いた体外診断薬の共同開発を行い、中国における膵がんマーカーによるがん診断薬の承認をめざす。トランスジェニック社は遼寧MEDI社に対し、開発に必要な抗体や測定キットを提供し、開発・販売状況に応じた対価を受領する。
トランスジェニック社は「診断薬メーカーとして急成長を遂げている遼寧MEDI 社との連携をさらに強化し、同社の中国における診断薬開発を通して、当社が有する有用シーズの収益化を推進する」としている。

膵がんマーカーによるがん診断に関する独占ライセンス契約締結(中国)に関するお知らせ(株式会社トランスジェニック)
http://www.transgenic.co.jp/pressrelease/pdf/20140424.pdf