GLP-1受容体作動薬エキセナチドのペン型製剤
2014年4月28日、アストラゼネカ株式会社は、2型糖尿病治療薬「ビデュリオン皮下注用(一般名:エキセナチド)」のペン型製剤の製造販売承認を申請したと発表した。
エキセナチドは、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬の一つ。GLP-1はインクレチンホルモンの一種で、主にグルコース濃度依存的に膵β細胞からのインスリン分泌を促進し、食後のグルカゴン分泌を抑制することで血糖レベルを調節する。
世界初の週1回投与の糖尿病治療薬
同じエキセナチドを有効成分とする薬剤も販売されているが、1日2回の投与を必要とする。ビデュリオンは世界初の週1回投与のみの糖尿病治療薬で、優れた血糖コントロール改善効果があり、またアドヒアランスの改善効果も見込まれている。
本剤には、粉末状の薬剤と懸濁用液を含むカートリッジが組み込まれており、専用注射針を装着して使用する単回使用のペン型製剤。従来のシリンジタイプの製剤に比べ、薬剤の調整や投与に必要な操作が少なくなり、より簡便に使用できると期待されている。

2型糖尿病治療薬「ビデュリオン」~ペン型製剤を国内承認申請~(アストラゼネカ株式会社)
http://www.astrazeneca.co.jp/media/pressrelease/Article/