新たな製剤技術の検討を行う
アンジェスMG株式会社は、塩野義製薬株式会社と共同で進めていたアトピー性皮膚炎治療薬の開発戦略変更を決定した。
このアトピー性皮膚炎治療薬は、NF-κBデコイオリゴを用いたもの。現行の製剤について第2相臨床試験には進まず、新たな製剤技術の検討を行うとしている。
臨床開発の成功確率を高めるため
NF-κBデコイオリゴは、通常の低分子医薬品に比べてサイズの大きな分子であり、医薬品として最適の効果を得るためにはNF-κBデコイオリゴを効率的に皮膚透過させる製剤技術との組み合わせが重要となる。
同社と塩野義製薬は、株式会社メドレックスの経皮製剤技術を用いたNF-κBデコイオリゴのアトピー性皮膚炎治療薬について、2013年より第1相臨床試験を実施した。この試験データを分析し、現行の製剤については第2相臨床試験には進まず、臨床開発の成功確率を高める目的で新たな製剤技術の検討を行うことを決定した。
塩野義製薬およびメドレックスとの提携は継続
新たに検討する製剤技術には、現行製剤とは異なるメドレックスの新たな技術に加え、他社の技術、および同社が過去に第2相臨床試験を実施した軟膏製剤が含まれる。
今後の開発については、同社と塩野義製薬との合意に基づき、同社が主体となって進める。なお、同社と塩野義製薬およびメドレックスとの提携は、今後も継続される。

NF-κBデコイオリゴを用いたアトピー性皮膚炎治療薬の開発戦略を変更 新たな製剤技術を検討 - プレスリリース(PDF)
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100725.pdf