抗ウイルス化学療法剤「コムプレラ配合錠」
ヤンセンファーマ株式会社は12月12日、HIV-1感染症治療薬「コムプレラ配合錠」の発売を開始した。
同剤は、米国ギリアド・サイエンシズ社により開発された、抗ウイルス化学療法剤。HIV-1感染症に対する治療薬として、承認されている。
ヒト免疫不全ウイルス、HIV
HIV、すなわちヒト免疫不全ウイルスは、免疫細胞へ感染して破壊するウイルス。
免疫細胞は、ヒトの体をさまざまな病原体から守る重要な細胞だが、HIVはこれに感染。最終的には、後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症させる。
厚生労働省エイズ動向委員会の調べによると、日本国内における年間のHIV感染者数およびAIDS患者数の両者を合計した新規報告件数は、1500人を超える。累計した場合、2013年の時点で23000人と報告されている。
1日1回1錠の服用で抗レトロウイルス療法が可能
「コムプレラ配合錠」は、リルピビリン塩酸塩、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩、そしてエムトリシタビンの3成分を配合した、フィルムコーティング錠。
同剤の発売により、患者は抗レトロウイルス療法を1日1回1錠の服用で行うことができるようになり、長期服薬における負担軽減が期待されている。

HIV-1感染症治療薬 「コムプレラ配合錠」新発売のお知らせ - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4515