うつ症状を有意に改善
大塚製薬株式会社とデンマークのルンドベック社は、大うつ病の併用補助療法として「ブレクスピプラゾール」のフェーズ3試験結果を、第53回米国神経精神薬理学会で発表した。
同学会は、アリゾナ州フェニックスで開催されたもの。両社の発表はポスターセッションで行われ、同剤がうつ症状を有意に改善したことを発表したという。
新規抗精神病薬、「ブレクスピプラゾール」
「ブレクスピプラゾール」は、大塚製薬が開発した新規抗精神病薬。現在は、ルンドベック社と共同開発を行っている。
同剤は、「Serotonin-Dopamine Activity Modulator(SDAM)」と呼ばれる新しい作用機序を有する。ドパミンD2受容体及びセロトニン5HT1A受容体に結合してパーシャルアゴニストとして作用し、セロトニン5HT2A受容体にはアンタゴニストとして働くという。
今回結果が発表されたフェーズ3試験は、従来の抗うつ薬単剤治療で十分な効果が認められなかった大うつ病患者に対し、同剤の併用補助療法が効果を持つかどうかが調べられた。
ポスターセッションにて発表
「ブレクスピプラゾール」の併用補助療法は、試験において、うつ症状を有意に改善することが確認されたという。
発表は、ポスターセッションにて行われた。同剤の大うつ病併用補助療法の有効性と安全性について、2つのピボタル臨床試験の結果を発表したとしている。
「ブレクスピプラゾール」は、統合失調症及び大うつ病の併用補助療法の適応で、2014年9月にFDAへ申請された。審査完了は、2015年7月と見込まれている。

「ブレクスピプラゾール」 大うつ病併用補助療法のフェーズ3試験結果を米国神経精神薬理学会で発表 - 大塚製薬株式会社
http://www.otsuka.co.jp/company/release/