韓国における独占的開発・販売権を供与
旭化成ファーマ株式会社は、同社の骨粗鬆症治療剤「テリボン」について、韓国の韓国東亞ST株式会社とライセンス契約を締結したと発表した。
この契約は、韓国における「テリボン」の独占的開発・販売権を東亞STに供与するもの。
韓国でも増加が予測される骨粗鬆症
「テリボン」は、旭化成ファーマが創製した骨粗鬆症治療剤。骨形成促進作用を有するヒト副甲状腺ホルモン(ヒトPTH)製剤であり、骨の質を改善しつつ骨の量を増加させることにより、骨折抑制効果を示す。
骨粗鬆症の患者数は、高齢化が進展している韓国においても継続的な増加が予測されている。骨粗鬆症患者は、脊椎や大腿骨頸部などにおいて骨折が生じやすく、寝たきりの原因になる可能性が高い。その対策は、医療面のみならず社会的にも重要な課題となっている。
協力関係を更に発展させていく両社
今回締結されたライセンス契約により、東亞STは「テリボン」の開発・販売を韓国において独占的に行うこととなる。東亞STは今後、同剤の韓国における承認取得に向けて開発を進め、骨粗鬆症の治療に貢献するという。
ちなみに同剤は、旭化成ファーマが東亞STに導出する二つ目の品目となる。一つ目は、2009年に導出した前立腺肥大症治療薬ナフトピジルだった。両社は、協力関係を更に発展させていくとしている。

「テリボン」の韓国におけるライセンス契約締結について - 旭化成ファーマ株式会社
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/