第68回米国てんかん学会議にて
2014年12月8日、エーザイ株式会社は、同社が創製した抗てんかん剤「Fycompa」(一般名:ペランパネル)の強直間代発作の併用療法に関する臨床第3相試験結果を第68回米国てんかん学会議(AES2014)にて発表したと明らかにした。
同剤はてんかん発作を誘発する神経伝達物質グルタミン酸による受容体の活性化を阻害する働きがある。今回発表された臨床第3相試験では、てんかんの中でも重篤な発作型の一つである強直間代発作(二次性全般化発作を除く、以下PGTC発作)のある12歳以上の患者164名を対象に、他剤併用時における同剤の有効性、安全性を評価した。
それによると、主要評価項目であるPGTC発作頻度変化率においては、投与後28日間あたりの発作回数の投薬前から減少した割合が同剤の投与グループで76.5%となり、プラセボ投与グループにおける38.4%と比べて統計学的に有意な減少を示したという。
また、もう一つの主要評価項目であるPGTC発作頻度50%減少達成率においても、前者は64.2%であったのに対し、後者は39.5%にとどまり、統計学的に有意な改善を示した。
欧州で適応追加申請
同剤は既に欧米を中心に現在40カ国以上で、12歳以上のてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する併用療法を適応として承認されており、15カ国以上で発売されている。
同社は2014年8月に欧米当局に対し、12歳以上のPGTC患者に対する併用療法に関する適応追加申請を行った。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201476.pdf