本年9月に製造販売承認を取得
ファイザー株式会社は、2014年12月5日、慢性骨髄性白血病治療薬「ボシュリフ錠100mg」を発売した。
同剤は、経口SRC/ABLチロシンキナーゼ阻害剤。効能・効果は、「前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病」。本年9月に、製造販売承認を取得していた。
発症頻度は、年間で約10万人に1人
慢性骨髄性白血病は、多能性造血幹細胞の異常により起こる白血病。
同疾患は病期が進行するまで無症状であることが多く、無治療で放置した場合は、4~6年続く慢性期ののちに、移行期から急性転化期へと進行する。急性転化期へ至ると、重篤な貧血・出血・感染などの症状を発現し、死に至ることもある。
同疾患は、日本において成人白血病の15%から20%を占める。男性に多く、好発年齢は30歳から50歳代。発症頻度は、年間で約10万人に1人といわれている。
市販直後調査と使用成績調査を実施
「ボシュリフ錠」は、海外および国内の臨床試験において、慢性骨髄性白血病患者に対する有効性と良好な忍容性が認められている。国内においてはオーファンドラッグに指定され、優先審査品目として審査を受けたのち、本年9月に製造販売承認を取得していた。
同剤の承認条件に全例登録調査は義務付けられていないが、ファイザー株式会社は臨床データの蓄積を重要視して、販売開始後の一定期間は市販直後調査と使用成績調査を実施するとしている。
(画像はプレスリリースより)

慢性骨髄性白血病治療薬「ボシュリフ錠100mg」新発売 - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/