緑内障および高眼圧症治療剤として
参天製薬株式会社は、緑内障/高眼圧症治療剤「タプコム配合点眼液」(一般名:タフルプロスト/チモロールマレイン酸塩)を発売した。
タプコム配合点眼液
「タプコム配合点眼液」は、旭硝子株式会社と共同開発した医療用眼科薬で、2008年から販売している緑内障/高眼圧症治療剤「タプロス点眼液 0.0015%」の有効成分であるタフルプロストとチモロールマレイン酸塩が含まれている配合点眼剤。
「タプコム配合点眼液」は、眼圧上昇の原因となる房水の流出を促進する成分であるプロスタグランジンF2α誘導体、産生を抑制する成分であるβ遮断剤の2剤を1製剤に配合することで、チモロールの眼内への組織移行を高めることが可能となり、1剤で優れた眼圧下降効果を発揮することが可能となった。
1日1回、1滴点眼するだけで、タプロス点眼液より優れた眼圧下降効果がみられる。
緑内障
緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が障害されて視野欠損が進行し、放置すると最悪の場合失明に至る病気。眼疾患による視覚障害(視力低下、失明)の原因として最も多い。
緑内障の視神経障害および視野障害は、基本的には進行性で回復することはないため、眼圧の下降および長期にわたるコントロールが治療方法の基本となっている。緑内障の薬物療法として、多くの種類の眼圧下降剤が使用されているが、単剤で眼圧を適切にコントロールすることは困難であることが多いため、複数の薬剤による併用療法が実施されている。
だが、複数の単剤を併用する場合、点眼回数の増加や点眼間隔の確保が必要となり、緑内障の患者が治療薬を正しく点眼し続けることが難しい場合もある。
(画像はニュースリリースより)

参天製薬株式会社ニュースリリース
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