アジアで初めて発売
エーザイ株式会社は、同社の香港における医薬品販売子会社が抗てんかん剤「Fycompa」を、香港で新発売したと発表した。
今回同剤を発売した子会社は、「Eisai (Hong Kong) Co., Ltd.」。アジアにおいて初めて同剤が発売されたことになるという。
ファースト・イン・クラスの抗てんかん剤
「Fycompa」は、同社が創製した新規化合物であり、AMPA受容体に対して非競合的な拮抗剤。
てんかん発作は神経伝達物質であるグルタミン酸により誘発されることが報告されているが、同剤はシナプス後AMPA受容体のグルタミン酸による活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制する。
同剤はファースト・イン・クラスの抗てんかん剤として認められ、欧米を中心とした40カ国以上において、部分てんかんの併用療法に係る適応で承認を取得。日本とアジアでは臨床第3相試験が進行している。
ベネフィット向上に貢献
今回「Fycompa」は香港において、12歳以上のてんかん患者の部分発作に対する併用療法を適応と発売された。アジアにおいて同剤が初めて発売されたことになる。
同社は今後もてんかん領域を重点疾患領域と位置づけ、「Fycompa」をはじめとする同社製品をアジアの国々に提供することで、患者とその家族のベネフィット向上に貢献するとしている。

抗てんかん剤「Fycompa」をアジアで初めて香港で新発売 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201468pdf.pdf