服薬錠数を減らし、服薬時負担を軽減
ノバルティスファーマ株式会社は、パーキンソン病治療薬「スタレボ配合錠 L50、L100」(以下「スタレボ」)が、11月28日付で薬価基準に収載されたと発表した。
同剤は、レボドパ・カルビドパ投与において症状の日内変動(wearing-off現象)が認められるパーキンソン病を適応とした薬剤。服薬錠数を減らし、患者の服薬時の負担を軽減するという。
3つの成分が配合された「スタレボ」
「スタレボ」には、3つの成分が配合されている。
1つめは、産生の減少がパーキンソン病の運動障害などを引き起こすと考えられている、ドパミンの前駆体である「レボドパ」。2つめは、ドパ脱炭酸酵素阻害剤である「カルビドパ水和物」。そして3つめが、および末梢カテコール-O-メチル基転移酵素阻害剤である「エンタカポン」だ。
同剤は、wearing off現象の認められるパーキンソン病患者の服薬時の負担を軽減すべく開発された。wearing-off現象は、「レボドパ」の薬効時間が短縮し効果が消退すなわち「off」となる時間を1日に何度も繰り返す現象のこと。
服薬コンプライアンスも向上
「スタレボ」は、「レボドパ」と「カルビドパ」の配合剤に加えて「エンタカポン」を併用した場合と同等の治療効果を、1剤で得られるよう開発されている。服薬錠数を確実に減らすことで患者の服薬時の負担を軽減し、簡便な服薬管理により服薬コンプライアンスが向上することも期待される。
「スタレボ」は、本年12月8日の発売が予定されている。

パーキンソン病治療薬「スタレボ配合錠 L50、L100」薬価基準収載ならびに新発売のお知らせ - ノバルティスファーマ株式会社
http://www.novartis.co.jp/news/2014/