開発と製造はUCB、販売と流通は第一三共
第一三共株式会社(以下「第一三共」)とUCB Biopharma SPRL (以下「UCB」) は、てんかん治療薬「ラコサミド」を日本において共同で商業化する契約を締結したと発表した。
この契約に基づき今後、同剤の開発と製造はUCBが担い、販売と流通は第一三共が担当。プロモーション活動は、両社が共同で実施するという。
世界44カ国のてんかん患者に提供
「ラコサミド」は、成人及び青年患者におけるてんかん部分発作の併用療法として、2008年9月、EUで初めて発売された。現在で世界44カ国のてんかん患者に提供され、欧米ではフィルムコーティング錠、シロップ及び静注剤として販売されている。
UCBは同剤の全世界における開発・製造・販売に関する権利を保有しているが、日本ではまだてんかん治療薬としての承認を取得していない。同社は日本人と中国人の成人患者を対象とした臨床治験で同剤を評価し、その結果に基づき併用療法を適応とした承認申請を2015年に行う計画を立てている。
プロモーション活動は両社が共同で
今回締結された契約に基づいて、今後の同剤の開発および製造はUCBが行う。販売・流通は第一三共が担当する。プロモーション活動については、両社が共同で実施するとしている。
また第一三共はUCBに対して、一時金およびマイルストーン支払いの総計として最大で約1億8000ユーロを支払うとしている。

UCB、第一三共:てんかん治療薬「ラコサミド(一般名)」の 共同商業化契約の締結 - 第一三共株式会社
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