アグリリンカプセル発売
シャイアー・ジャパンは本態性血小板血症の治療薬「アグリリンカプセル0.5mg」の発売を発表した。一般名は「アナグレリド塩酸塩水和物カプセル」。
アグリリンカプセル
アグリリンカプセルは血小板の前駆細胞である巨核球だけに作用することで血小板の産生を抑制する効果を持つ。この作用によって本態性血小板血症に対して長期間にわたる血小板減少効果を期待できるという。
また、新規に本態性血小板血症と診断された患者だけではなく、既存の治療法で効果が不十分であったり、不耐容の患者に対しても広く適用するため、今までに満たすことができなかった新たな要望に応えることができるという。
そして、「アグリリンカプセル0.5mg」は1997年に米国で承認されてから、海外47の国と地域でXagridという販売名で、承認されている。
本態性血小板血症
本態性血小板血症は、体内の造血幹細胞の以上が原因で必要以上の血小板を作り出す疾患。脳卒中や心筋梗塞といった血栓性の症状および消化管出血、血尿などの出血性の症状を引き起こし、骨髄線維症や急性白血病に進展することもある。国内における患者は3万人程度と推測されている。
従来は抗腫瘍薬による細胞減少療法が行われていたが、これらの治療法では治療できない患者もいたため新規の治療選択肢が求められていた。
(画像はプレスリリースより)

シャイヤー・ジャパン株式会社プレスリリース
http://www.shire.co.jp/jp/documents/AGRYLIN_Launch_JPN.pdf