B細胞性悪性腫瘍の治療薬
ヤンセンファーマ株式会社は、11月25日に抗悪性腫瘍剤「イブルチニブ」について、「再発又は難治性の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫」を適応症として日本国内における製造販売承認申請を行った。
同剤は、B細胞性悪性腫瘍の治療薬として開発された薬剤。承認された場合、日本の患者へ待望の治療オプションを提供することが期待される。
過剰な細胞増殖を阻止
「イブルチニブ」は、新しい作用機序を有するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤。数種類の血液がんであるB細胞性悪性腫瘍の治療薬として、Cilag GmbH InternationalとPharmacyclics社が共同開発した。
同剤は、B細胞の成熟と生存を制御する細胞内シグナル伝達に関与する重要なタンパク質であるBTKを標的とする。BTKと強固な共有結合を形成し、悪性B細胞の過剰な細胞生存シグナルの伝達を抑えることで、リンパ節などにおける過剰な細胞増殖を阻止する。
アンメットニーズが大きい領域
慢性リンパ性白血病と小リンパ球性リンパ腫は、血液がんの一群であり、白血球(リンパ球)の一種であるB細胞由来のB細胞性悪性腫瘍として知られている。日本ではアンメットニーズが大きい領域のひとつだ。
同剤が承認された場合、日本の患者へ待望の治療オプションを提供することが期待できると同社はしている。

抗悪性腫瘍剤イブルチニブ日本における製造販売承認申請のお知らせ - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4505