世界に先駆けての発売
2014年11月26日、MSD株式会社は、不眠症治療薬「ベルソムラ錠15mg/20mg(一般名:スボレキサント)」の発売を開始したと発表した。同剤は世界初のオレキシン受容体拮抗薬で、その発売も世界初となる。
同剤は覚醒を維持する神経伝達物質・オレキシンの受容体への結合をブロックすることで、過剰な覚醒状態を抑制し、脳を覚醒状態から睡眠状態へと移行させる新規作用機序を持つ。
効能・効果は不眠症で、成人には通常、スボレキサントとして1日1回20mgを就寝直前に経口投与する。高齢者の場合は1日1回15mgを同様に投与。薬価は15mgが89.10円、20mgが107.90円となっている。
成人3人のうち1人が不眠症状に悩む日本
同社が最近実施した「不眠に関する意識と実態調査」によると、調査対象となった国内一般成人による回答の約4割に不眠症の疑いがあるとの結果が出たという。
また日本は成人3人のうち1人が、「寝つきが悪い」「睡眠中に何度も目が覚める」など何らかの不眠症状に悩んでいるとされ、同剤はその治療における新たな選択肢の1つとして期待される。
(画像はニュースリリースより)

MSD株式会社 ニュースリリース
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/