エーザイ株式会社が韓国で「レンバチニブ」の新薬承認を申請
エーザイ株式会社は、同社が創製した新規抗がん剤である「レンバチニブメシル酸塩」につき、韓国食品医薬品安全処に対し承認申請を行ったことを2014年12月1日に発表した。この抗がん剤の一般名はレンバチニブで、適応対象は進行性及び放射性ヨウ素治療抵抗性分化型甲状腺がんとなる。
レンバチニブの特徴について
レンバチニブの特徴はKIT、VEGFR、PDGFR、RETなど血管新生や腫瘍の増殖に関わる分子を標的として選択的阻害活性の効果を有する経口投与型の治療薬。その中でも新しい結合様式を発見し、VEGFRだけでなくRETとFGFRの3つの分子が活性するのを同時に阻害できる点が最大の特徴とされている。
今回の承認にあたっては、同社が臨床第III相試験をグローバルで実施。良好な結果が出たことから今回の承認申請へと踏み切った。レンバチニブそのものについては、甲状腺がんの適応で日本では2014年6月に世界で初めて承認申請をしており、それに続き同年8月には欧米において承認申請を実施済み。
すでに承認申請を行った日本、欧米の各当局からは甲状腺がんにおける希少疾病用医薬品としての指定を受けていることから、欧米において迅速審査または優先審査の品目に指定されているという。

エーザイ ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/