右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制に
2014年11月18日、アストラゼネカ株式会社は、同社が販売する「インデラル錠10mg」(一般名:プロプラノロール塩酸塩)が、右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制に対する効能・効果及び用法・用量につき、同日付けで追加承認を得たことを明らかにした。
同剤は1964年に開発され、世界で初めて臨床的に応用された交感神経β受容体遮断剤である。日本では狭心症、各種不整脈、高血圧、片頭痛発作の発症抑制などについての承認を取得している。
今回の承認により、乳幼児の右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制を目的に、1日0.5~2mg/kgの低用量から開始し、1日3~4回に分割して経口投与することが可能となった。
ファロー四徴症に伴う低酸素発作の予防に新たな選択肢
右心室流出路狭窄による低酸素発作はファロー四徴症に代表される疾患により引き起こされる症状である。従来はその予防に関して、カルテオロール塩酸塩が治療薬として承認されているのみであったため、日本小児循環器学会より「インデラル錠10mg」の効能・効果および用法・用量の追加が要請されていた。
同剤は海外でもファロー四徴症の効能・効果および用法・用量に対する承認を受けており、医療における使用実績がある。

アストラゼネカ株式会社 プレスリリース
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