第一相臨床試験の成績
中外製薬株式会社は、血友病Aを対象に、現在、同社が開発を進める治療薬、バイスペシフィック抗体【ACE910】の第一相臨床試験の成績を第56回米国血液学会で報告することを11月7日に発表した。
今回の報告では、開発中の抗factor IXa x 抗factor Xヒト化二重特異性抗体【ACE910】に関して発表される。
血友病Aの患者に対して
血友病は、出血すると血が止まりにくい先天性凝固異常症の疾患。X染色体の異常に対する疾患で、血友病Aと血友病Bの2種類があり、これらの比率は5対1と、血友病の中でも血友病Aの割合が高い。
今回の創製のバイスペシフィック抗体【ACE910】は、血液の凝固の機能を代替えの役割を行い、血友病Aの患者の治療に使うことができる。バイスペシフィック抗体【ACE910】は、血友病Aの患者に週1回程度の皮下投与で出血予防が可能となる。血友病Aの治療において、新しい治療法として、患者からの期待が集まる。
バイスペシフィック抗体【ACE910】は、2012年8月より第一相臨床試験を実施。
口述での発表
第56回米国血液学会は、12月6日~9日まで、米国カリフォルニア州・サンフランシスコで開催。開催日3日目の12月8日、血友病Aの患者に対する成績を口述で発表を予定。

中外製薬株式会社 プレスリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/