キリンが東海大学医学部と共同で大規模臨床試験
2014年11月6日、キリン株式会社は、東海大学医学部と共同で実施した大規模臨床試験において、冬季のプラズマ乳酸(JCM5805株)乾燥菌体摂取がかぜ症候群およびインフルエンザ様症状を軽減することを確認したと発表した。
試験は2013年12月から2014年3月までの12週間(インフルエンザの流行期)、18歳から39歳までの健常者657名を対象に実施。対象者をプラズマ乳酸菌の乾燥菌体を50mg含むカプセルを摂取するグループ(329名)と乳酸菌を含まないカプセルを摂取するグループ(328名)の2群に分け、かぜ症候群およびインフルエンザの罹患率、体調等の自覚症状、試験食品摂取前後の免疫指標に対して評価を行った。
その結果、かぜ症候群およびインフルエンザ様疾患の罹患率において前者群は後者群よりも有意差は見られなかったものの約2割少なかった。また自覚症状においては「のどの痛み」や「咳」などの項目で有意な差が見られたという。
この結果は第73回日本公衆衛生学会総会においても発表された。
乾燥菌体で摂取しても効果あり
同社は以前、プラズマ乳酸菌をヨーグルトとして摂取したときにウイルス感染防御効果および免疫賦活効果を示すことは確認していた。
今回の試験ではプラズマ乳酸菌の乾燥菌体を使用したが、その場合も免疫細胞を活性化し上気道症状の重症化を予防しうることを、初めて実証した。
(画像はニュースリリースより)

キリン株式会社 ニュースリリース
http://www.kirin.co.jp/company/news/2014/1106_02.html