iPS細胞作製に関する特許をビジネス利用
タカラバイオ株式会社は、iPSアカデミアジャパン株式会社(以下「iPS AJ社」)と、特許実施許諾契約を11月4日付けで締結したと発表した。
この特許実施許諾契約は、京都大学の山中伸弥教授らが発明したiPS細胞の作製に関する特許を、分化細胞ビジネスにおいて利用するためのもの。
ビジネス領域をさらに拡大
タカラバイオは既に、iPS AJ社よりiPS細胞の作製に関する特許実施許諾を受け、iPS細胞作製関連のビジネスを行ってきた。また本年6月には、京大発ベンチャーiHeart Japan株式会社より心筋細胞の作製技術を導入。同年8月には幹細胞を肝臓細胞や膵臓細胞などへ分化させる技術を持つCellectis AB社(旧Cellartis社)を買収するなど、幹細胞関連技術や製品の拡充を続けてきた。
今回締結された特許実施許諾契約は、iPS細胞由来の各種分化細胞を利用した製品販売やサービスが可能にし、同社のビジネス領域をさらに拡大するものとなる。
幹細胞研究分野の開発に注力
同社は、今回の特許実施許諾契約締結以後も幹細胞研究分野に関する新製品・サービスの開発及び拡充に注力し、売り上げを拡大するとしている。
また、本年10月に独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構により採択された研究開発委託事業においても、iPS細胞由来の心筋細胞の大量製造技術及び品質試験法を、国立大学法人京都大学iPS細胞研究所の山下潤教授らと開発するとしている。

iPSアカデミアジャパン株式会社との契約締結について - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=1645