Proteostasis社と研究、開発及び商業化に関する提携契約を締結
2014年11月4日、アステラス製薬株式会社は、小胞体ストレス応答を調節する治療薬の研究、開発及び商業化に関する提携契約をProteostasis社と締結したことを発表した。
この提携では、 Proteostasis社が持つ「タンパク質恒常性維持に関わる重要分子群の発現変動を総合的に解析する技術」および、「疾患関連性の高い細胞評価系を活用し、最適な治療薬の創製を可能とする技術」を活用。小胞体ストレス応答経路を選択的に調節する化合物を発見し、スクリーニング、リード化合物の同定を目指す。
同共同研究の成果についてはアステラス社が全世界を対象地域とする独占的な開発・商業化の権利を有する。Proteostasis社は全世界を対象地域とする共同開発、及び米国におけるコ・プロモーションの権利を留保する。
多くの疾患の原因となりうる小胞体ストレス
小胞体は細胞内小器官の一つであり、合成されたタンパク質の判別・修復・分解といった品質管理機能を担う。不良品タンパク質が小胞体に蓄積することで起こる、この品質管理能力を増強させる生体応答反応を「小胞体ストレス応答」と呼ぶ。
小胞体ストレスはタンパク質構造変性を伴う、遺伝子疾患、神経変性疾患、網膜変性疾患など多くの疾患の原因と見られており、近年、これらの疾患への治療応用に注目が集まっている。

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/