認知症の診断的評価を補助
富士フイルムRIファーマ株式会社と日本イーライリリー株式会社は、放射性医薬品「florbetapir(18F)注射液」の国内における共同開発契約を締結した。
同剤は、PET検査にて脳内アミロイドβプラークを可視化するもの。アルツハイマー型認知症の診断的評価を補助する目的で使用される。
脳内のアミロイドβ蓄積を可視化
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβというタンパク質の脳内への異常な蓄積が発症原因の一つと考えられている。「florbetapir(18F)注射液」は、脳内におけるアミロイドβの蓄積を可視化することが可能であり、アルツハイマー型認知症が疑われる認知機能障害を有する患者に対し診断的評価を補助する目的で使用される。
富士フイルムRIファーマは、放射性医薬品の研究開発・製造・販売を行っており、アルツハイマー型認知症の診断薬や放射性治療薬の研究開発も行っている。日本イーライリリーは、革新的な医薬品の輸入・開発・製造・販売を行っているが、アルツハイマー型認知症の診断薬・治療薬開発も行っている。
認知症の診断精度向上へ
今回締結した契約により両社は、「florbetapir(18F)注射液」の国内における共同開発体制を構築。より多くの医療機関で、同剤を使用したアミロイドイメージングが行えるようになることを目指す。
両者は共に、急速に増加している認知症について診断精度向上へ貢献できるよう、企業努力を重ねるとしている。

アミロイドβを可視化する放射性医薬品「FLORBETAPIR(18F)注射液」の共同開発契約を締結 - 日本イーライリリー株式会社
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/