5~15秒の短い意識消失発作
グラクソ・スミスクライン株式会社は10月24日、同社の抗てんかん薬「ラミクタール錠」について、定型欠神発作に対する単剤療法の効能効果で承認申請を行った。
定型欠神発作は、子供のてんかん患者に多くみられる5~15秒の短い意識消失発作。
適切な薬物治療でコントロール可能
てんかん発作は、脳の神経細胞が過剰に興奮し、けいれんなどの様々な症状が生じることを指す。わが国におけるてんかんの有病率は約1%であり、約100万人が罹患しているといわれている。
てんかんの70~80%は適切な薬物治療により発作のコントロールが可能であり、多くの患者が就学や就労など普通に社会生活を送っている。しかし、いつ起こるか分からない発作に対する不安感や、長期の服薬を余儀なくされることから、患者のQOLへの影響は現状として深刻だ。
「ラミクタール錠」は、成人部分てんかん患者に対する併用療法薬。日本では2008年10月、抗てんかん薬との併用療法の適応で、承認を取得。さらに2014年、成人てんかん患者の部分発作および強直間代発作に対する単剤療法の効能効果で適応追加の承認を取得している。
今後も治療環境の向上に貢献
今回承認申請が行われた定型欠神発作は、子供の患者に多いてんかん発作の型。5~15秒の短い意識消失発作が起こり、患者は動作を一時的に止めてじっとしたのち、もとの動作に戻るというもの。
同社は今後も、てんかん患者の治療環境の向上に貢献していくとしている。

抗てんかん薬 「ラミクタール錠」小児の定型欠神発作に対する単剤療法の適応で承認申請 - グラクソ・スミスクライン株式会社
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