中等度から高度の突発性レストレスレッグス症候群患者を対象
久光製薬株式会社は経皮吸収型突発性レストレスレッグス症候群に対する治療剤(開発コード:HP-3000)の国内第2相臨床試験の結果を確認し、公表した。
今回の試験は中等度から高度の突発性レストレスレッグス症候群患者を対象にしたもの。プラセボと比較し、1日1回投与した場合の有効性と安全性の確認を目的として実施。
その結果、有効性の主要評価項目で有効性が確認され、安全性に関しても重篤な有害事象は確認できなかった。平成27年度中に実施を予定している第3相臨床試験では、今回の結果をもとに有効性の検証と長期投与した場合の安全性と有効性を確認するという。
久光のTDDS技術を活用したテープ剤
HP-3000は、久光製薬のTDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)技術を利用して開発した全身性のテープ剤。一般名はロピニロール塩酸塩である。
血中薬物濃度の安定性を維持することにより効果を持続させるため突発性レストレスレッグス症候群に対する新しい選択肢になることが期待できるという。また、今年度中にパーキンソン病を対象にした第3相臨床試験の開始も予定されている。
突発性レストレスレッグス症候群
突発性レストレスレッグス症候群とは、むずむず脚症候群とも呼ばれ、その有病率は2%から5%で日常生活に支障をきたす患者は約200万人といわれている。その症状は、脚の表面ではなく内側(深部)に不快な感じがあり、動かないときにその症状は強まり、脚を動かすと軽減される。重度になるとじっとしていることができず、歩き回るようになる。

久光製薬株式会社
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