ベーチェット病に関する効能・効果の追加承認申請
田辺三菱製薬株式会社は、2014年10月30日付けで、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤「レミケード点滴静注用100」(一般名:インフリキシマブ)について、腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病ならびに血管型ベーチェット病の効能・効果の追加に係る製造販売承認事項の一部変更承認申請を行ったことを発表した。
同社は、腸管・神経・血管の病変を伴うベーチェット病を対象とした国内臨床試験を実施し、同剤の有効性ならびに安全性が確認されたため、適応追加の承認申請を行っている。
ベーチェット病
ベーチェット病は、再発と寛解を繰り返す全身性炎症性の自己免疫疾患であり、有効な治療法が確立されていない難治性疾患。主な症状は、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状だ。また、これらの症状以外にも、腸管や神経、血管に症状がみられることがある。
レミケード
は、本邦で2002年にクローン病を適応症として承認されて以来、関節リウマチやベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、乾癬、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎の治療薬として使用されている。また、特殊型ベーチェット病(腸管型・神経型・血管型)に対して希少疾病用医薬品に指定されている。

田辺三菱製薬株式会社ニュースリリース
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