エーザイが、2種類の肥満症治療剤の併用投与につき、安全性と忍容性を確認
エーザイ株式会社は、同社のアメリカ子会社であるエーザイ・インクとアメリカのArena Pharmaceuticals, Inc.が共同で実施している肥満症治療剤の併用投与検討試験に関して、結果を2014年10月29日に発表しました。今回の試験により、安全性及び忍容性が確認されました。
今回の併用投与の検討試験の概要とは
今回の検討試験の対象となった肥満症治療剤はlorcaserinとphentermine。前者は新規の肥満症治療剤であり、後者は既に米国で広く処方されている薬です。両社の併用投与に関する安全性及び有効性は確立していませんでした。
今回の試験は238人の肥満の成人が参加し、12週間lorcaserinの短剤投与と併用投与の結果を比較する二重盲検と無作為化臨床試験で、今回の試験で併用投与の安全性と忍容性が確認されたのです。
今回の試験結果の詳細については、2014年11月2日から7日の間でアメリカのボストンで開催される予定の「ObesityWeek2014」(米国肥満学会と米国肥満外科学会の共催)において、公表される予定です。
現在では世界の成人のおよそ5億人が肥満とされ、肥満症は世界における大きな健康問題の一つとされ、地域別ではアメリカで約1.7億人、欧州では約1.5億人が過体重または肥満であり、アジアでも中国と日本を合わせておよそ1億2500万人が過体重または肥満と推定されています。

エーザイ ニュースリリース
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