アストラゼネカ、プロトンポンプ阻害剤の用法及び用量を追加申請
大阪府大阪市に本社を置くアストラゼネカは、プロトンポンプ阻害剤である「ネキシウム(R)カプセル10mgおよび20mg」につき、用法及び用量の追加に関して承認事項一部変更承認申請を行ったことを2014年10月31日に発表しました。
この薬の一般名はエソメプラゾールマグネシウム水和物で、今回追加申請の対象となったのは、標準量によるPPI治療において効果が不十分な成人の難治性逆流性食道炎に対するもので、「1回20mgを1日2回、さらに8週間経口投与」というものです。
今回の追加申請の背景と概要とは
プロトンポンプ阻害剤は逆流性食道炎などに代表される酸関連疾患治療において第一選択薬として用いられてきました。その理由には同剤がもつ優れた酸分泌抑制効果があります。しかしながら逆流性食道炎に対してプロトンポンプ阻害剤を用いた治療を8週間行ってもおよそ1割から2割の患者には治癒が得られないという報告もあり、医療現場から新しい用法と用量が求められていました。
今回の追加申請が認められれば、逆流性食道炎患者に対してより多くのプロトンポンプ阻害剤の投与が可能となりより多くの患者に治癒をもたらすことができるのです。

アストラゼネカ プレスリリース
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