ヤンセンファーマが申請
ヤンセンファーマ株式会社は、10月17日、抗悪性腫瘍剤「ベルケイド 注射用3mg」について、マントル細胞リンパ腫の適応追加を承認申請したと発表した。
同薬は現在、日本においては多発性骨髄腫の治療薬として承認されており、未治療および再発または難治性の多発性骨髄腫の治療薬として使用されている。
多発性骨髄腫治療薬として100カ国以上で承認
「ベルケイド」は、プロテアソーム阻害作用を有する抗悪性腫瘍剤。武田薬品工業株式会社の子会社である米ミレニアム・ファーマシューティカルズ社により創製され、ジョンソン・エンド・ジョンソン・グループの研究開発会社との間で共同開発された。欧米をはじめ世界100カ国以上で、多発性骨髄腫の治療薬として承認されている。
日本においてはヤンセンファーマが開発権を取得し、再発または難治性の多発性骨髄腫の治療薬として開発。2006年10月に製造販売承認を取得し、同年12月に発売した。2011年9月には、未治療の多発性骨髄腫へ適応を拡大し、多発性骨髄腫として承認を取得している。
進行性の血液がん、マントル細胞リンパ腫
マントル細胞リンパ腫は、通常は高齢者に発症する進行性の血液がんのひとつ。主にリンパ節で発症するが、骨髄や肝臓など他の組織に広がる場合もあり、患者の予後は一般的にあまり良くない。全生存期間中央値は、およそ3~4年であり、初回再発では1~2年と言われている。
「ベルケイド」のマントル細胞リンパ腫についての適応は、2014年現在で世界54ヵ国が承認。米国では、未治療のマントル細胞リンパ腫の治療薬として追加承認を取得している。

抗悪性腫瘍剤「ベルケイド注射用3mg」マントル細胞リンパ腫の適応追加承認申請のお知らせ - プレスリリース
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4494