武田薬品工業がCASE-J試験における取り組みを発表
武田薬品工業は、同社が開発した高血圧症治療剤「ブロプレス錠」(一般名はカンデサルタン シレキセチル)における医師主導の臨床研究(CASE-J試験)において、同社がこの研究成果を用いた不適切なプロモーション活動が確認されたこと、そして、第三者機関による調査結果として、医師主導臨床研究が本来有する独立性や中立性に疑義を生じさせかねないという意味での不適切な同社の関与、働きかけが確認されたと公表しました。
武田薬品工業の再発防止の取り組みとは
今回の件を受けて、同社では再発防止に向けた取り組みの検討を行いました。その中にはコンプライアンス推進体制の強化があり、今年の4月からすでに医薬営業本部内にコンプライアンスの推進を担当する部署を設置。医薬営業本部内における法令順守の徹底を促すだけではなく、プロモーション資材に対してもチェック機能を果たす体制を整えました。
他には医師主導臨床研究に対して営業部門が一切関与しないことを今後も社員に指導し徹底していくことを表明しています。また同研究を行うにあたり利益相反に関する問題の有無を厳重に確認する体制も整えています。

武田薬品工業 ニュースリリース
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