長瀬産業がγ-シクロデキストリンのM1に対する新たな効果を確認
東京都中央区に本社を置く長瀬産業株式会社は、ナガセ医薬品株式会社や崇城大学の研究グループとの共同研究を通じて、γ-シクロデキストリンに、発酵オタネニンジンに豊富に含まれる有効成分M1の生物学的利用能を向上させる効果があることを確認したと、2014年10月9日に発表しました。
(画像はプレスリリースより)
今回の発見の概要とは
シクロデキストリンは食品や医薬品などの分野で幅広く利用されている環状のオリゴ糖で、物質の安定化、粉末化、可溶化など行う際に適しています。このシクロデキストリンを同社が開発した発酵オタネニンジンの両方を水に混ぜ、水溶液中に含まれるM1の量を測定。その結果M1の水溶性についておよそ36倍高まるという結果が得られました。この結果からγ-シクロデキストリンにはオタネニンジン中に含まれるM1の水溶性を高めるという効果が示されたのです。
さらには、M1にγ-シクロデキストリンを加えた化合物をラットに経口投与し、血中のM1濃度を測定。その結果、この化合物を投与されたラットの血中M1濃度について、M1のみを投与したときのそれと比べて短時間で高い血中濃度に達することが明らかになったのです。

長瀬産業 プレスリリース
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