東京大学医科学研究所に設置
ロート製薬株式会社は、東京大学医科学研究所 幹細胞治療研究センター内に、先端的再生医療社会連携研究部門を設置すると発表した。設置期間は3年間。
再生医療の研究体制を充実させるために
日本人由来の間葉系幹細胞を用いた培養研究、各種組織細胞への分化研究、細胞機能の解析などの基盤研究を進め、将来的な先進的再生医療製品の開発および国際的に活躍できる人材育成を目指し、現在取り組んでいる再生医療の研究体制をより充実させることを目的とする。
再生医療研究は、これまで完治させることが困難とされていた、重症心不全や脊椎損傷、肝硬変などの難治性疾患治療に対して効果があるいう報告がなされている。
そのため、ヒトES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)、もしくはヒト成体組織から採取可能な間葉系幹細胞などを利用した新しい治療方法として、再生医療の可能性に対し関心が高まっている。
間葉系幹細胞を中心とし、組織からの効率的な単離・培養方法、各種組織細胞への分化誘導方法、高品質な間葉系幹細胞の製造を目的とした新しい品質管理方法などの開発を目的とした基盤研究を行うという。
そして、低分子化合物などの従来の医薬品では完治が困難とされている、難治性疾患を対象とした先進的な再生医療製品の開発などを行う予定だ。

ロート製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.rohto.co.jp/news/release/2014/1009_01/