JTが国内製造販売承認を取得
高リン血症治療剤「リオナ錠250mg」が、5月12日より販売されることとなった。同剤は、慢性腎臓病患者における高リン血症改善の効能を持ち、日本たばこ産業株式会社(以下JT)が2014年1月に国内で製造販売承認を取得していた。今回開始される販売は、鳥居薬品株式会社(以下鳥居薬品)が行う。
体内へのリンの吸収を抑制
「リオナ錠」は、クエン酸第二鉄水和物を有効成分とする、新規リン吸着剤。消化管内で鉄とリン酸が結合し、体内へのリンの吸収を抑制することにより、血清リン濃度を低下させる効果を持つ。
国内で実施した、高リン血症を呈している透析中の慢性腎臓病(CKD)患者及び保存期CKD患者を対象としたそれぞれの第3相臨床試験において、同剤は血清リン濃度の低下作用を持つことが確認された。また、長期投与時における安全性にも、大きな問題は認められなかった。
JT及び鳥居薬品、共同で開発・商業化権を取得
「リオナ錠」の用法・用量は、通常成人の場合は、1回500mgを開始用量とし、1日3回食直後に経口投与を行う。以後、症状や血清リン濃度の程度により、適宜増減する。最高用量は1日6000mgとしている。
JT及び鳥居薬品は2007年9月、クエン酸第二鉄水和物の日本における独占的開発・商業化権を、米国ケリックス・バイオファーマシューティカルズ社より取得していた。

高リン血症治療剤「リオナ錠250mg」新発売のお知らせ - プレスリリース
http://www.torii.co.jp/release/2014/140417_1.html