両社の共同プロモーション契約
胃の炎症を抑え、胃粘膜を修復する「ムコスタ」の大塚製薬と、胃酸の分泌を抑える「タケプロン」の武田試薬がプロモーションを通じて、消化器領域の酸関連疾患治療薬の「TAK-438」の販売で共同プロモーション契約を結んだことを発表した。
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今回の契約で、武田薬品は、一時金として200億円を受け取る。大塚製薬は、マイルストンを承認の時に武田薬品に渡すうえで、「TAK-438]の売上の一部を武田薬品から受け取る。
「TAK-438」の効果
TAK-438は、消化器領域の酸分泌抑制薬で、武田薬品が開発、創製した。2014年2月に国内での製造販売承認申請を行った薬品だ。
プロトンポンプをカリウムイオンと競り合わせ阻害することで、継続的な酸分泌抑制作用と投与後の早い段階での効果を現す。ピロリ菌の除染の他にも、胃潰瘍、十二指腸潰瘍。逆流性食道炎にも効果がある。
ピロリ菌の治療に
現在、酸関連疾患の治療に使われているプロトンボンプ阻害剤(PPI)は、必ず治療効果が得られるとは限らない。代謝に遺伝子の問題が関係している場合や、酸の分泌抑制効果に個人差がある場合には、必ずしも効果が得られるとは言い切れない。しかし、今回の「TAK-438」は、ピロリ菌診断や除菌治療や治療評価も行え、酸関連疾患治療に対し効果が期待できる。

大塚製薬株式会社 プレスリリース
http://www.otsuka.co.jp/武田薬品工業株式会社 プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/