現在120ヶ国以上で承認
2014年3月28日、ジャパンワクチン株式会社は肺炎球菌結合型ワクチンについて、国内での製造販売承認申請を行ったと発表した。同社にとって製造販売承認申請を行う初めての製品となる。
このワクチンはGlaxoSmithKline Vaccines社により開発された新型のもの。キャリアタンパクとして破傷風トキソイド・ジフテリアトキソイドに加え、新規に無莢膜型インフルエンザ菌由来プロテインDを結合させている。接種方法が筋肉内注射となるため、他のワクチンとの同時接種が容易となる。接種するワクチンの数が多く、かつ接種部位が限られる乳幼児においては有用だ。
2008年、製品名「Synflorix」としてカナダで初めて承認を取得後、こ現在120ヶ国以上で承認されている。
(画像はジャパンワクチン ホームページより)
「肺炎球菌による侵襲性感染症、急性中耳炎及び肺炎の予防」の適応
このワクチンは乳幼児に対する「肺炎球菌による侵襲性感染症、急性中耳炎及び肺炎の予防」の適応として承認申請された。これまでに海外での大規模有効性試験により、侵襲性肺炎球菌感染症、肺炎球菌による急性中耳炎及び細菌性肺炎に対し予防効果を有することが確認されている。
肺炎球菌は重篤な感染症である髄膜炎、肺炎、罹患率の高い疾患である急性中耳炎を引き起こす。また近年は抗菌薬耐性株が増加しており、治療が難しくなってきているため、ワクチン接種による予防が重要となっている。

ジャパンワクチン、小児用肺炎球菌結合型ワクチンを承認申請
http://japanvaccine.co.jp/press/pdf/20140328_010.pdf