1月17日に製造販売承認を取得
鳥居薬品株式会社は、シダトレンスギ花粉舌下液(以下シダトレン)について、5月までの薬価収載を見送ると発表した。
シダトレンは、スギ花粉症を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬。1月17日には、製造販売承認を取得していた。
舌下に投与する減感作療法薬、国内初承認
シダトレンは、国内で初めて承認された、舌下に投与する減感作療法薬。以前から施行されてきた皮下注射による減感作療法と比べると、自宅での服薬が可能であり、注射による痛みもなく治療ができるといった点が、特徴となっている。
国内で実施されたスギ花粉症患者を対象とする第Ⅲ相臨床試験で、シダトレン投与群はプラセボ投与群に比べ、「総合鼻症状薬物スコア」が統計学的に有意に低下することが確認された。
「総合鼻症状薬物スコア」は、有効性の主要評価項目。シダトレンのスギ花粉症症状における軽減効果が、確認された形だ。
10月以降の発売に向け努力
同社はシダトレンについて、2014年1月17日、「スギ花粉症(減感作療法)」の効能・効果で製造販売承認を既に取得している。4月または5月の薬価収載に向け対応してきたというが、今回見送ることとなった。
同社は、シダトレンがスギ花粉症治療の新たな選択肢として貢献できることを期待し、10月以降の発売に向けて努力を続けるとしている。

スギ花粉症を対象とした減感作療法薬「シダトレンスギ花粉舌下液」の発売予定時期に関するお知らせ - プレスリリース
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