製薬企業5社が参画する新たな研究の枠組み
2014年4月3日、アステラス製薬株式会社は、米国のリーバー脳発達研究所が設立するコンソーシアムに参画することを発表した。アステラス製薬のほかに、イーライリリー、ファイザー、ロシュ、ランドベックが参画し、同研究所の成果を精神・神経疾患の治療薬開発につなげることを目指す。
リーバー脳発達研究所は、米国のジョンズ・ホプキンス大学医学部と連携する医学研究施設で、統合失調症や関連脳疾患の遺伝的・分子メカニズムの発見を臨床応用へ橋渡しすることを目的とする。世界有数の脳試料を保有しており、遺伝子と環境の関わりによって脳がどのように形成されるかを、遺伝学や分子生物学的な視点から研究している。
精神・神経疾患の創薬を目指す
アステラス製薬は、米国にある同社のAstellas Research Institute of America(ARIA)研究所を中心に、精神・神経疾患領域の創薬を目指す研究を、2012年よりリーバー研究所と共同で実施。また、ARIA研究所は精神疾患に関与する脳部位の解析研究を行っており、本コンソーシアムの成果は、同社の解析研究を補完することが期待されている。
同社は、「本コンソーシアムの成果を活かしながら、新規創薬標的の同定とトランスレーション研究を推進し、精神・神経疾患領域での革新的な創薬を目指す」としている。

精神・神経疾患に対する治療薬創製を目指しLIBDが設立するコンソーシアムへ参画(アステラス製薬)
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/libd.html